プライミングによるナッジ
4月1日配信「リスク対策.com編集長が斬るニュース解説」より

大友 章司
北海道生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了、博士(心理学)(名古屋大学)。専門はリスク心理学、応用心理学。災害時の避難行動や災害復興の心理プロセスに関する研究の他、消費者行動の心理学的研究なども行なっている。海外の学術誌などの論文多数。著書に『リスクガヴァナンスの社会心理学』など。名古屋市地域特性に応じた防災力向上検討委員会アドバイザー委員等を歴任。
2025/04/01
リスクに効く行動経済学
大友 章司
北海道生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了、博士(心理学)(名古屋大学)。専門はリスク心理学、応用心理学。災害時の避難行動や災害復興の心理プロセスに関する研究の他、消費者行動の心理学的研究なども行なっている。海外の学術誌などの論文多数。著書に『リスクガヴァナンスの社会心理学』など。名古屋市地域特性に応じた防災力向上検討委員会アドバイザー委員等を歴任。
毎週火曜日、朝9時から30分間、PRO会員向けに生配信している「リスク対策.com編集長が斬る今週のニュース解説」。4月1日に配信した、関東学院大学准教授の大友章司氏による「リスクに効く行動経済学」では、プライミングによるナッジについて解説いただきました。
プライミングとは、記憶内に保持された概念が活性化することで生じる自動的な連鎖反応のことです。ある目標を連想させることで、人の行動をかえることができます。例えば、図書館効果とよばれる実験では、実験参加者のスピーチの声の大きさを測定したところ、スピーチ前に図書館の画像を見せられた人はスピーチの声の大きさが小さくなったのに対し、駅の画像を見せられた人は、大きな声のままでスピーチをしていました。
こうした心理を危機管理や防災対策に取り入れることで、さまざまな改善ができるかもしれません。
番組の内容は、アーカイブからご視聴いただけます!
→https://www.risktaisaku.com/category/news_commentary/
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