熊本地震前震から3年の14日、熊本県南阿蘇村にある東海大阿蘇実習フィールドで、犠牲となった同大生の追悼式が行われた。学生代表として言葉を述べた農学部3年津田航士郎さん(20)は「志半ばで亡くなった先輩方の分まで前を向いて歩く」と誓った。
 追悼式は雨のため、農学実習場の建物内で行われた。色とりどりの花で飾った献花台が設けられ、吉良清一村長や代表の学生4人、大学職員約70人が参列。全員で黙とうした後、献花台に白菊を手向け、それぞれ手を合わせるなどして冥福を祈った。
 津田さんは大阪府高槻市出身。2017年4月の入学で、地震を直接体験していない。式典後の取材に、「先輩や被災された方から話を聞き、新しい世代に伝えていくのが役割」と力を込めた。入学後、被災した温泉旅館の再建をボランティアで手伝ったといい、「復興活動も大学全体で後輩につなげていきたい」と話した。 
 同大では当時18~21歳の男女学生3人が本震で倒壊したアパートの下敷きになり死亡した。(了)

〔写真説明〕熊本地震の追悼式であいさつする東海大の学生代表津田航士郎さん(中央)=14日午後、熊本県南阿蘇村
〔写真説明〕熊本地震の追悼式で献花する東海大の関係者ら=14日午後、熊本県南阿蘇村

(ニュース提供元:時事通信社)