【ワシントン時事】米司法省は9日、米医療保険大手アンセムを標的とした2015年の顧客情報流出事件で、コンピューターに不正侵入した中国人の被告らがインディアナ州の連邦地裁に起訴されたと発表した。流出した情報は約7880万人分に上り、司法省高官は「史上最悪のデータ流出の一つ」と糾弾した。
 コンピューター不正侵入などの罪で連邦大陪審が起訴したのは、中国人の男(32)を含むハッカー集団で、連邦捜査局(FBI)が行方を追っている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、関係者の話として「捜査当局はサイバー攻撃と中国当局との明確なつながりを見つけることができなかった」と伝えた。
 起訴状によると、被告らはアンセムなどインディアナ州にある企業4社の従業員にリンクを記載したメールを送付。マルウエア(悪意あるソフト)に感染させるといった手口で企業のネットワークに侵入し、顧客の生年月日や社会保障番号を含む個人情報を盗むなどした。 
 アンセムは17年、情報流出を受け顧客らが起こした訴訟で和解。米メディアによると、和解金は当時の史上最高額となる1億1500万ドル(約126億円)に上った。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)