法務省矯正局は、暴動などの非常時に刑務所や少年院の警備に当たる「特別機動警備隊」を発足させた。同局が常設の実力組織を持つのは初めて。東京拘置所(東京都葛飾区)に配置され、隊長を含め56人で構成される。山下貴司法相が14日の記者会見で明らかにした。
 2018年4月に愛媛県今治市の松山刑務所で発生した受刑者逃走事件で、法務省は周辺の刑務所などから応援を投入したが、派遣に時間がかかり、身柄確保までに20日余を要した。このため、機動的な警備隊の創設を求める声が出ていた。 
 警備隊は、災害時に矯正施設内の避難所運営や避難者支援にも当たる。16年の熊本地震の際に、刑務所の一部を近隣住民に開放するなど、近年は避難所として活用する事例が増えている。山下氏は会見で、「災害時に矯正の保安・警備力を地域住民のために提供することが求められている」と指摘した。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)