環境省は熱中症対策として、男性も日傘を使うよう呼び掛ける初のキャンペーンを始める方針を決めた。全国の百貨店と協力し、暑さよけの効果をアピールする資料を売り場に置く。日傘に抵抗感を持つ男性にも使ってもらおうと、同省は6月16日の父の日に向け「子どもからお父さんにプレゼントしてほしい」と訴えている。
 環境省が日本工業大学などと行った実験によると、日傘を差すと帽子をかぶるのに比べ、汗の量が約17%減る効果がある。夏に街中を歩く際、上着を脱いだ上で日傘も使うと、暑さによるストレスを約20%軽減できるという。
 同省はこれまで、日傘を無料で貸し出すイベントを自治体と協力して行うなどしてきた。ただ「日傘は女性のもの」というイメージが強く、男性の利用はあまり広がっていない。
 そこで同省は、男性をターゲットとした初のキャンペーンを展開する。男性が日傘を差すイラストや、日傘の効果を示す実験結果を強調した資料を作成。百貨店の傘売り場や、父の日グッズを集めたコーナーなどに目立つように置き、アピールする。 
 昨夏は気温が40度以上となる日が相次ぎ、総務省消防庁の統計では、5~9月に熱中症で救急搬送された人は全国で過去最多の約9万5000人に上った。環境省は、近年の夏の暑さを踏まえ、男女とも日傘を積極的に使うよう求めている。(了)

〔写真説明〕猛暑日となる中、日傘を差す男性=2018年7月、名古屋市中区

(ニュース提供元:時事通信社)