2018年度までの6年間にガスコンロの誤使用などによる重大事故が99件確認され、9割以上で安全装置のない古いコンロが使われていたことが、製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で分かった。古いコンロの事故では60代以上の被害が目立ち、NITEは新しいものへの買い替えを呼び掛けている。
 NITEによると、誤使用以外を含むコンロの重大事故は6年間に225件発生し、被害者の年齢が判明している139件中、92件が60代以上による事故だった。死亡者8人のうち、60代以上は6人だった。
 重大事故中、少なくとも99件は誤使用などによるもので、うち92件は調理油加熱防止装置や立ち消え安全装置が付いていないコンロで発生した。
 16年12月には、東京都の80代女性が安全装置のないガスコンロを放置し、周囲を焼損する火災が発生。安全装置があったが、汚れた鍋を使ったためセンサーが検知できず、油が発火温度に達してしまった事故もあった。
 ガスコンロは08年、消費生活用製品安全法で安全装置の装備が義務付けられた。NITEの担当者は「ガスコンロの事故は減少傾向にあるが、高齢者は長い期間、安全装置のないコンロを使用している実態がある」として、注意を呼び掛けている。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)