奈良県の主査を務めていた西田幹さん=当時(35)=が2017年に自殺したのは、長時間労働などでうつ病を発症したのが原因だとして、地方公務員災害補償基金奈良県支部が公務災害に認定したことが24日、分かった。認定は17日付。
 認定通知書によると、西田さんは14年4月に教育委員会事務局教職員課に配属され、教職員の給与に関する事務などを担当。15年3月下旬にうつ病を発症し、その後別の部署に異動したが、17年5月に自宅で首をつって自殺した。
 同支部は、うつ病を発症する直前1カ月の残業が約117時間に上るなど、「精神疾患を発症するほどの強度の精神的、肉体的負荷を受けた」と指摘。発症後は負担を軽減するなど一定の配慮はあったと認めたが、県の対応は不十分だったと結論付けた。
 奈良市内で24日に記者会見した父裕一さん(65)は「息子が亡くなってちょうど2年。公務災害の認定は供養になると思う。県に対しては『息子を返してくれ』だけです」と語った。一方、遺族の代理人弁護士は県を相手取り損害賠償を求めて提訴する方針を示した。
 荒井正吾奈良県知事の話 認定を真摯(しんし)に受け止め、職員の働き方改革について引き続き進めてまいりたい。 (了)

(ニュース提供元:時事通信社)