東京・池袋で暴走した乗用車にはねられ、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡した事故で、警視庁は13日午前、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を立ち会わせ、現場の都道で実況見分を行った。
 捜査員らは午前9時45分ごろに現場で手を合わせ、実況見分を始めた。事故を起こした乗用車と同型の車の後部座席に座った元院長は終始険しい表情で、捜査員からの問い掛けに対し、うなずくなどしていた。
 松永さん母子がはねられ死亡した交差点では車から降り、横断歩道の前で一礼した。両手につえを持ったままゆっくりと交差点内に進み、身ぶりを交えながら当時の状況を捜査員に説明した。
 同庁交通捜査課によると、元院長は任意の聴取に「ブレーキを踏んだが利かなかった」などと話しているが、現場にブレーキ痕はなかった。車を調べたところ、アクセルやブレーキに不具合はなく、同課は運転ミスが原因とみて自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で捜査している。
 事故は4月19日午後に発生。元院長の乗用車が赤信号を無視し、横断歩道に突っ込むなどして歩行者らをはねた。松永さん母子以外に、元院長を含む10人が負傷した。 (了)

〔写真説明〕車中で実況見分に立ち会う旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(奥)=13日午前、東京都豊島区
〔写真説明〕事故現場で実況見分に立ち会う旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(中央)=13日午前、東京都豊島区

(ニュース提供元:時事通信社)