【ワシントン時事】米中央軍は13日、日本などのタンカー2隻がホルムズ海峡付近で攻撃を受けたことに関し、爆発から約9時間後にイランの精鋭部隊、革命防衛隊の巡視艇が日本のタンカーに接近し、船体に吸着した不発機雷を除去したと明らかにした。その様子を撮影した動画も公表した。証拠隠滅のために不発弾を回収した可能性もある。
 中央軍によると、現地時間13日午後4時10分、革命防衛隊の巡視艇が日本の海運会社「国華産業」が運航するタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」に接近し、不発機雷を除去した。米軍が公開した約1分半の動画には、巡視艇がタンカーに接舷し、1人が船体から何かを取り外した後に離れていく様子が映されていた。巡視艇には黒っぽい服を着た10人程度が乗っていた。 
 この日、中東に展開する米海軍は午前6時12分と同7時、ノルウェーと日本のタンカーからそれぞれ救難信号を受信。約70キロ離れた場所にいたミサイル駆逐艦「ベインブリッジ」が現場に急行した。
 米航空機は同8時9分、革命防衛隊の巡視艇1隻と複数の高速攻撃艇がノルウェーのタンカー付近に展開しているのを確認。同9時26分には、乗組員を救助した船にイランが引き渡しを要求し、乗組員はイランの高速艇に移された。
 同11時05分にはベインブリッジが日本のタンカー乗組員21人を乗せたオランダのタグボートに接近した。乗組員は1回目の爆発後、船体に不発弾とみられる機雷を見つけてタグボートに避難していたが、ベインブリッジで保護された。
 中央軍は声明で「中東で新たな紛争に関与するつもりはない」と強調。一方で「今回の攻撃は国際的な航行の自由と商業の自由に対する明らかな脅威だ」として、自衛と国益を守るためにあらゆる措置を講じると述べた。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)