国土交通省は、豪雨が発生した際、下水道に流れる雨水への対策をまとめたガイドラインを作成する。豪雨による急激な水量増加で、雨水管とは別になっている汚水管にも雨水が流入し、汚水が路上などにあふれるトラブルが全国で相次いでいるためで、今年度中にも自治体に通知する考えだ。
 同省によると、近年激甚化する雨で汚水管に流入する雨量が各地で増加。下水設備の老朽化や災害による破損などの影響もあり、汚水管から水があふれたり、住宅内に逆流したりする問題が起きている。
 汚水管と雨水管が分離しているタイプの下水道を採用する自治体を対象に、同省が2018年度に調査を行ったところ、全体の57%が何らかの問題があると回答した。ただ、問題があるなどと回答した1053自治体のうち、発生箇所や原因を調査しているのは40%、対策工事を行ったのは37%にとどまった。
 このためガイドラインでは、基本的な対策として、雨水が誤って汚水管に流れるように接続されているのを解消したり、マンホールのふたの穴をふさいだりする工事を行うことを自治体に求める。一方、対策をしているにもかかわらず汚水流出が起きている自治体には、下水設備全体の刷新を含めた総合的な対策を促す方針だ。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)