大型の台風5号や高気圧沿いの湿った空気の影響で、長崎県では50年に1度の記録的大雨となった所があり、気象庁は20日午前、同県の五島列島と対馬に大雨特別警報を発表した。警報は午後に相次いで解除されたが、土砂災害や水害の恐れが高まり、同県五島市の市内全域など約2万世帯に一時、避難指示が出された。
 長崎県新上五島町では20日午前5時50分ごろまでの1時間に72.5ミリの非常に激しい雨が降った。対馬市美津島付近や五島市付近では、1時間雨量が約110ミリとの記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。
 消防などによると、新上五島町で女性3人が屋根から落ちるなどして軽傷を負った。五島市や対馬市などでは崖崩れが多数発生した。
 台風5号は20日午後に大型ではなくなった。21日未明に朝鮮半島に上陸し、同日夜までに日本海で温帯低気圧に変わる見込み。九州は20日午後も激しい雨が降る所があり、気象庁は西日本では21日昼すぎにかけて大雨に警戒するよう呼び掛けた。
 5号は20日午後9時、朝鮮半島南西部沖を時速15キロで北北東に進んだ。中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。東側650キロ以内と西側280キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
 21日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、九州北部180ミリ、九州南部と中国150ミリ、四国120ミリ。
 21日までに九州北部で予想される最大瞬間風速は30メートル。波の高さは5メートル。 (了)

〔写真説明〕長崎県の五島列島と対馬での大雨特別警報について記者会見する気象庁の梶原靖司予報課長=20日午前、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)