台風15号により、千葉県内の農林業の被害額は11日までに、少なくとも126億円に上った。県によると、過去10年で最大だった2017年10月の台風21、22号の農林水産業全体の被害額約46億円を大きく上回り、なお拡大する見通し。
 八街市では、名産の落花生が被害を受けた。生産農家の女性(82)は「断水で水をやることができない」とため息をつく。新種「Qなっつ」を栽培する菅谷勇さん(62)は「豆が土から露出し、葉が飛んでしまっている。出荷できない可能性が高い」と肩を落とした。
 県によると、水産業は東京湾に面した内房地域で被害が大きく、木更津、富津両市では、それぞれ30隻程度の漁船が、強風や高波で転覆したり陸に乗り上げたりしているという。
 一方、停電が続き住民生活への影響が深刻化している。東京電力によると、11日午前10時現在で県内の約44万8000軒が停電し、同日中の復旧の見通しは立っていないという。県によると、約2万1000戸が断水。約1200人が避難している。 
〔写真説明〕台風の影響で地上に露出した落花生=11日午前、千葉県八街市

(ニュース提供元:時事通信社)