台風15号が首都圏に上陸し、千葉県の広範囲で停電や断水、建物被害が発生してから9日で1カ月になる。県などによると、損壊などの住宅被害は約3万5000棟に上った。12日からの3連休に台風19号が上陸する恐れもあり、被災した住民からは心配の声が上がっている。
 県や東京電力によると、全壊は195棟、半壊1950棟、一部損壊3万2569棟、床上浸水が38棟、床下浸水は70棟だった。県南部を中心とした6市町72戸では、現在も停電が続く。
 自宅が大きな被害を受けた鋸南町岩井袋地区の女性(77)は、19号の進路が「どうなるか予想ができない」と不安をにじませ、同地区の70代男性は「諦めの気持ちが強い」と肩を落とした。
 君津市末吉の自営業の男性(78)は屋根が一部壊れ、ブルーシートで応急措置をしたものの、業者が順番待ちで修理ができていないという。「また台風が来たら、屋根が心配だ」とうつむいた。
 同市では台風19号の上陸に備え、避難所の物資の確認や発電機配備のほか、住民への周知に向けた準備を進めている。担当者は「台風の進路を注視している」と話した。県は9日にも災害対策本部会議を開き、19号の対策について話し合う予定。 
〔写真説明〕台風15号で被害を受けブルーシートに覆われた民家=8日午後、千葉県鋸南町

(ニュース提供元:時事通信社)