国連で9月、各国首脳を前に「怒りの演説」を行ったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)をはじめ、世界的に気候変動への再認識が呼び掛けられる中で、日本を襲った台風19号に対しても世界の関心が集まっている。フランスのAFP通信は13日、埼玉県川越市発で配信し、特別養護老人ホームが被災した様子を報道。英BBC放送も、長野市の車両センターで水没した新幹線の状況を伝えた。
 隣国・韓国のメディアも被害状況を詳報。聯合ニュースは、各地で「気象庁の観測史上最大の降水量を記録した」と報じた。また、海上自衛隊の観艦式中止について「韓国を招待しなかった自衛隊観艦式、台風の影響で中止」(聯合)といった見出しで伝えている。
 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「過去数十年で最大規模の台風」と指摘、12日夕には千葉県を震源とするマグニチュード(M)5.7の地震があったことも書き込んだ。AFPやロイター通信は、ラグビーのワールドカップ(W杯)のナミビア-カナダ戦中止や、三重・鈴鹿サーキットでの自動車F1シリーズの公式予選延期など台風によるイベントへの影響も報じている。
 世界では今年、アフリカ南部モザンビークに3月、巨大サイクロンが襲来し、400人以上が死亡するなど、各地で豪雨や洪水が相次いでいる。気候変動との因果関係は解明されていないが、危機感の高まりは5月の欧州議会選で、環境政党の躍進を招いた。 
〔写真説明〕13日、仏AFP通信が世界に配信した、13日の埼玉県川越市の被災地の様子(AFP時事)
〔写真説明〕13日、仏AFP通信が世界に配信した、台風で乗用車が水没した13日の川崎市の様子(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)