【シドニー時事】オーストラリア東部で発生した大規模森林火災は21日、気温が上昇して強風が吹いた南部にも火の手が広がり、ロイター通信によると豪州全体で約200件の火災が起きた。最大都市シドニーには周囲で起きた火災の煙が再び流入し、大気汚染も深刻となった。南半球の夏本番が近づき燃え広がりやすくなり、終息する兆しはない。
 一方、コアラ専門病院が募金サイト「ゴーファンドミー」で火災に巻き込まれたコアラのための募金を呼び掛けたところ、当初目標額の40倍に相当する100万豪ドル(約7400万円)を突破した。集めた資金でコアラの給水地点を設ける方針。豪東部のコアラ生息地が被災して約350匹が死んだとみられているが、同病院には救出された30匹以上が運び込まれたという。
 南東部ビクトリア州では、メルボルンなどで気温が40度を超え、火の勢いが収まらない火災が数件発生した。2地域で最も深刻な火災のリスクがあるとして当局が警戒を呼び掛けた。同州では2009年2月、森林火災で173人が死亡した「ブラック・サタデー(暗黒の土曜日)」が起きており、警戒感が高まっている。 
〔写真説明〕21日、オーストラリア東部で発生した大規模森林火災の影響で煙るシドニーの街(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)