暖房器具による火災が後を絶たないとして、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼び掛けている。火災による死者は2018年度までの5年間で100人超に上り、高齢者が多くを占める。石油を使う暖房器具での事故が目立っているという。
 NITEによると、14~18年度までに発生した暖房器具による事故は965件。108人が死亡し、54人が重傷、157人が軽傷を負った。年齢別の死者は、80歳以上が44人と全体の4割を占め、60歳以上でみると79人と全体の73%に上った。
 器具別では、火の回りが早い石油ストーブと石油ファンヒーターが死傷者計160人と最多。給油口のキャップの閉め忘れや、締め付け不良で灯油が漏れて引火した事故が多く、ガソリンを灯油と誤って給油したことによる出火も高齢者のみの世帯で目立った。
 16年2月には、給油の際にこぼした灯油のふき取りが不十分だったため家が全焼し、大分県の70代男性が死亡。17年11月には、兵庫県の80代男性がガソリンをファンヒーターに誤給油したとみられる火災で死亡した。
 就寝中などに布団や洗濯物に引火する事故も多発しており、NITEは「高齢者の注意には限界があるため、家族など周囲の配慮が重要だ」と指摘した。 
〔写真説明〕誤ってガソリンを給油したことで燃え上がったファンヒーターの実験映像(製品評価技術基盤機構提供)

(ニュース提供元:時事通信社)