神奈川県庁で行政文書の管理に使われていたサーバーのハードディスク(HDD)が、インターネットオークションで転売され、個人情報を含む大量のデータが流出していたことが6日、県などへの取材で分かった。データ消去と廃棄を委託された業者の社員が消去前のHDDを不正に持ち出し、オークションサイトに出品していた。
 HDDを持ち出していたのは、情報機器再利用会社「ブロードリンク」(東京都中央区)の40代男性社員。同社は防衛省や最高裁など官公庁や金融機関と取引がある。ブロード社幹部は取材に対し、社員が他にもHDDを複数持ち出したことを認めていることから、警視庁大森署に被害を相談したと明らかにした。
 県などによると、サーバーのリース契約が終了したことから富士通リースにHDDを返却し、同社がデータ消去と廃棄をブロード社に委託していた。
 本来ならブロード社のデータ消去室で復元不可能な形にするはずだったが、担当の社員が処理前に部屋から持ち出し、オークションサイトに出品。18台が落札、転売された。
 半数は回収され自動車税申告書などの個人情報が残っていた。残る9台の転売先は分かっていないという。
 ブロード社が先週、外部通報を受け、帰宅する社員の持ち物を抜き打ち検査したところ、複数のHDDを所持していたことが判明。社員が神奈川県のHDDと認識していたかは不明だが、複数の不正持ち出しを認めているという。 

(ニュース提供元:時事通信社)