延長コードなどの配線器具が原因の火災が相次いでいる。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2018年度までの過去5年間に発生した配線器具による火災は191件で5人が死亡。ほこりがたまることなどで発火する「トラッキング現象」によるものが最も多く、NITEは年末の大掃除で点検を行うよう注意を呼び掛けている。
 NITEによると、14~18年度に発生した配線器具の火災191件のうち、誤使用や不注意が原因とみられる事故は107件あった。このうち、トラッキング現象による火災が37件で最も多く、次いで断線によるショートが21件、接触不良による異常発熱が20件と続いた。
 消費者庁が運営する事故情報データバンクシステムなどによると、18年1月には、愛知県で物置に使用されていた部屋のコンセントが、長期間掃除されていなかったことで内部にほこりがたまり、トラッキング現象とみられる火災が発生。16年4月には、コンセントに配線器具の「テーブルタップ」を長期間接続していたためほこりがたまり、宮城県に住む80代女性の家でコンセント周辺を焼く火災が発生した。
 電源プラグとコンセントの間に隙間があると、異物が接触したりペットの尿など液体が付着したりすることもあるといい、NITEは「しっかりと電源プラグを差し込み、定期的な掃除でほこりを取り除き、差し込み口にシャッターがついた製品などに取り換えることも検討してほしい」としている。 
〔写真説明〕製品評価技術基盤機構(NITE)が実験した、トラッキング現象により発火する電源プラグの映像(NITE提供)

(ニュース提供元:時事通信社)