政府の原子力災害対策本部(本部長・安倍晋三首相)は17日、東京電力福島第1原発事故で唯一全町避難が続く福島県双葉町の避難指示を、3月4日に一部解除することを正式決定した。帰還困難区域となっている大熊、富岡両町の一部解除も初めて決定。富岡―浪江間で不通となっているJR常磐線は3月14日に約9年ぶりに全線で運転を再開する見通しとなった。
 安倍首相は会合で「帰還困難区域としては初めての解除で、これを受けてJR常磐線が全線で開通する。復興を大きく加速するきっかけにしていきたい」と述べた。
 双葉町の主な解除対象は、太平洋に面する町北東部の避難指示解除準備区域で、同町の面積の4%に相当する。除染によって線量が下がり、解除要件を満たすと判断された。このほか帰還困難区域となっている常磐線の双葉駅周辺も含まれる。
 大熊町の一部解除は3月5日。大野駅や再開を目指す県立大野病院の周辺や、既に避難指示が解除された区域と駅とをつなぐ道路などが対象となる。富岡町の夜ノ森駅周辺は同10日に解除される。 

(ニュース提供元:時事通信社)