警察庁の松本光弘長官(58)は17日、東京・霞が関の同庁で就任会見を行った。開幕まで約半年となった東京五輪・パラリンピックについて「警備、交通などで対策を進め、必要な態勢は既に整った。組織委員会や自治体、関係省庁と詰めの調整を行い、大会の安全な開催に万全を期したい」と語った。
 松本長官はテロ対策に精通した人物として庁内外で知られ、著書もある。就任前の取材に「国際テロの問題は簡単にはなくならない。五輪期間中も終了後も対策を続ける」と強調した。
 福島県警本部長時代には東日本大震災に直面した。東京電力福島第1原発事故もある中、家族よりも職務を優先させて避難誘導や捜索などを行う警察官を指揮し、「警察は最後のとりで。逃げるわけにはいかない」という思いを強くした。
 会見で抱負を問われると「人口減少や高齢化、国際化などさまざまな変化が生じており、警察庁として変化に適応していかなければならない」と語った。
 これに先立ち、退任した栗生俊一前長官(61)も会見。入庁後の印象に残る任務として、昨年の天皇陛下の即位に伴う一連の儀式を挙げ、「行事が円滑で安全に進むように、警察として支えられたことに尽きる」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)