中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、日本国内でもマスクなど衛生用品の売り上げが急増している。小売店では中国人客による大量購入で品切れが発生し、販売制限に踏み切る店舗も。メーカーは増産態勢を敷くなど対応に追われている。
 東京都千代田区のドラッグストアでは「日本在住の中国人客が10箱20箱とまとめて買っていく」(店長)状態。入荷してもすぐに売り切れるため、28日から1人1箱までの購入制限を設けた。別のドラッグストアで、既に100箱以上を上海の家族に送ったという埼玉県在住の30代の中国人女性は「向こうでは全く売ってないので、きょうも買って送る」と話す。
 ドラッグストア大手ウエルシア薬局の店舗では、マスクの売り上げが直近1週間で前週の2倍に膨らんだ。「日本人、中国人を問わず売れている」(広報担当)といい、除菌スプレーやハンドジェルなども同様に販売を伸ばしている。
 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)のマスク出荷量は、19日から25日までの1週間で前週の約3倍に伸びた。同社は中国工場を春節(旧正月)の休暇返上で稼働させ、増産を続けている。 
〔写真説明〕品切れが目立つドラッグストアのマスク売り場=28日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)