気象庁は20日、世界の海が蓄える熱エネルギー量の変化の分析をまとめた。蓄熱量は増加が続き、1955年をゼロとして計算すると、2019年は過去最大となる43×10の22乗ジュールを記録。地球温暖化の影響が海にも及んでいることを改めて示した。
 この結果、海面から水深2000メートルまでの平均水温は、55年から19年の間に約0.15度上昇した。海水温の上昇は、台風の勢力を強めたり、膨張による水位上昇を引き起こしたりする可能性がある。
 00年から10年ごろの気温上昇が鈍かった時期にも、海の熱量は増え続けており、同庁は「温暖化の監視に海の熱の把握は不可欠」と指摘した。
 分析に当たり、観測データが少ない00年代以前の深海部の熱量を精密に推定する手法を新たに導入。海全体の状況が分かりやすくなり、温暖化の将来予測の精度向上にもつながるという。 

(ニュース提供元:時事通信社)