【ソウル時事】韓国保健福祉省は23日、新型コロナウイルスの感染者が前日比169人増の602人、死者は6人となったと発表した。文在寅大統領は23日の対策会議で「全国民が一体となって対応すべき重大な時期だ」と危機感を強調。警戒レベルを4段階で最高の「深刻」に引き上げ、対応を強化していく方針を示した。
 文氏は会議で感染者が多数出ている南部・大邱市や慶尚北道の自治体や医療体制を支援する方針を表明。感染者の半数が新興宗教団体「新天地イエス教会」と関連しており、信者について「迅速に全数調査と診断を行っている」と強調した。
 感染は大邱市内の同教団の施設に通う信者のほか、施設と近い慶尚北道・清道の病院の入院患者らの間で拡大。教団創設者の実兄の葬儀が1月31日から2月2日まで同病院で行われ、多数の信者が参加していたことから、院内感染との関連が疑われている。
 韓国政府は感染拡大を防ぐため、幼稚園や小中高校の新学期開始を3月2日から同9日に延期することを決定。韓国軍も大邱や清道を最近訪れた軍人ら約7700人を軍の施設で隔離している。
 一方、疾病管理本部は、今月8~16日にイスラエルに渡航した39人のうち、18人の感染を確認。韓国メディアによると、イスラエルの空港では韓国人が入国を拒否され、そのまま韓国に帰国する事態が発生した。
 韓国当局は23日現在、約8000人を対象に検査を行い、感染の有無を調べている。 

(ニュース提供元:時事通信社)