【ワシントン時事】米軍は12日、イラクにある親イラン派民兵組織「カタイブ・ヒズボラ」の拠点5カ所を空爆したと発表した。11日にイラク国内の対テロ有志連合駐留基地がロケット弾攻撃を受け、米国人2人と英国人1人が死亡したことに対する報復。一時的に沈静化していた米イラン関係が、再び緊迫化する可能性がある。
 国防総省によると、米軍は武器貯蔵庫5カ所に対して精密爆撃を行った。同省は声明で、空爆はカタイブ・ヒズボラの攻撃能力を大幅に低下させるためで、「自衛目的だ」と主張。ロケット弾攻撃と「釣り合いの取れた」規模であると説明した。
 エスパー国防長官は声明で「われわれは米国民と国益、同盟国に対する攻撃を容認しない」と強調。「これまでに実践してきたように、イラクと中東地域における米兵を守るためにはいかなる行動も取る」と警告した。
 イラクでは11日、首都バグダッド北方にあるタジ基地にロケット弾約18発が撃ち込まれた。数キロ離れた場所からは、ロケット砲を仕掛けたトラックが見つかった。
 米軍が1月初旬にイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した後、イランはイラク国内の米軍駐留基地2カ所を弾道ミサイル十数発で攻撃した。米国への報復とみられる攻撃も相次いでおり、イランが支援するカタイブ・ヒズボラによる仕業とみられている。 

(ニュース提供元:時事通信社)