【エルサレム時事】イスラエルのユダヤ教超正統派市民の間で新型コロナウイルスへの感染が拡大している。政府の規制を無視して集団での礼拝や葬儀を続けるなどしたことが問題の背景にある。ネタニヤフ首相は6日、全土を段階的に封鎖する意向を表明。政府は7日の閣議で同日夜(日本時間8日未明)から10日までの実施を決定した。都市・地区間の移動が禁じられ、8日には外出禁止令も出される。
 ネタニヤフ氏は感染抑制のため「ほかに選択肢はない」と述べ、市民に協力を求めた。
 イスラエルでは8日~15日、ユダヤ教の祝祭「過ぎ越し祭」が予定されている。親族らが集まって食事を共にするのが宗教上の習慣だ。当局は今年については「同居の家族のみに限る」と訴え、祝祭が感染拡大の新たな引き金になるのを防ごうとしている。
 イスラエルでは9000人以上の感染が確認され、60人が死亡した。人口比で全体の10%程度の超正統派が感染者の約半数を占めるとされ、罹患(りかん)率はかなり高い。超正統派であるリッツマン保健相も2日、夫人と共に感染していることが判明した。 
〔写真説明〕ひつぎを運ぶユダヤ教超正統派市民=5日、エルサレム(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)