【北京時事】世界最初に新型コロナウイルスの感染拡大が起きた中国湖北省武漢市で、1月23日に始まった「都市封鎖」が8日午前0時(日本時間同1時)、約2カ月半ぶりに解除された。無感染者など一定の条件下で市外に出ることが許される。ただ、居住区ごとの外出制限は続き、市民の移動の自由が元に戻るのはまだ先だ。
 武漢市は1月23日、市内や市境をまたぐ交通機関や高速道路を封鎖し、市民らに「武漢を離れてはならない」と通告した。新規感染者の減少に伴い、3月下旬から市内のバスや地下鉄、市外から市内に向かう交通を順次再開。最後に残った市外に出る交通の封鎖が8日、解除された。同日発表時点の市内の感染者は5万8人、死者は2572人だが、実際の数はこれを上回るとも指摘されている。
 国営中央テレビなどは7日深夜、市境の高速道路料金所から中継。封鎖解除を待つ車列や、武漢に取り残されていた市外の人が「帰宅できてうれしい」と話す様子などを伝えた。8日午前0時に通行が再開すると車が続々と市外へ向かった。
 中国メディアによると、武漢出発の鉄道利用客は再開初日の8日に5万5000人以上と見込まれている。うち4割は南部・広東省行きの乗客という。
 一方、中国当局は海外からの入国者や無症状感染者からの「第2波」の感染拡大を警戒。武漢市では居住区ごとの封鎖が続き、外出許可には健康状態の確認や職場復帰証明などの提示が求められている。湖北省政府は7日、「不必要なら武漢市や湖北省から出ない」よう通知した。 
〔写真説明〕8日、中国湖北省武漢市から離れるため、鉄道駅で順番を待つ人々(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)