防衛省のシンクタンク、防衛研究所は10日、日本周辺の安全保障環境をまとめた報告書「東アジア戦略概観2020」を公表した。北朝鮮が昨年来ミサイル発射を再開し、危機をあおる対外戦略に回帰したと指摘。中国は極超音速滑空弾などのミサイル開発を進めていると警鐘を鳴らした。
 報告書は米朝交渉が頓挫する中、北朝鮮が「核危機オプションに依存する戦略を維持」していると指摘。一方、韓国軍による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射などで日韓関係が悪化し、「日米韓協力にとって事態は深刻」と懸念を示した。
 中国に関しては、核を搭載でき、既存の防空網では対処困難な極超音速滑空弾「DF17」など「ミサイル攻撃能力は大きく向上している」と警戒。情報通信・電子戦関係の装備品を拡充し、電磁波領域でも優位に立とうとしているとした。 

(ニュース提供元:時事通信社)