2020/05/20
防災・危機管理ニュース
新型コロナウイルス対策で国民に1人10万円を配る国の特別定額給付金について、マイナンバーカードによるオンライン申請を中止する自治体が相次いでいる。高知市はオンライン申請の受け付けを19日で停止。高松市も24日で取りやめると発表した。申請者の入力ミスが多く、担当者が確認作業に追われているのが理由だ。
高知市は1日からオンライン申請のほか、ホームページからダウンロードした書類に必要事項を書いて送る申請の両方を開始。19日時点で計約2万7000件を受け付けた。
うちオンラインは2410件だが、世帯主以外からの申請や入力ミスが相当数あり、職員は確認作業に忙殺。ダウンロード書類による申請や、6月から始まる郵送申請にも遅れが出ると判断し、19日でオンラインの受け付けを打ち切った。再開については未定。
高松市も1~17日にオンライン申請を8555件受けたが入力ミスが多く、24日で中止。郵送申請のみ受け付けると発表した。職員が手作業で照合しているため、同市担当者は「職員は疲弊しきっている」と強調。事務を所管する総務省に「もっと丁寧にやってほしい」と要望する。
(ニュース提供元:時事通信社)
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