2020年版の防衛白書の素案が21日分かった。新型コロナウイルスの世界的流行が国際情勢にもたらす影響について、中国を名指しした上で「自らに有利な国際秩序の形成を目指した国家間の戦略的競争を顕在化させ得る」と指摘。「安全保障上の課題として重大な関心を持って注視していく」と記した。河野太郎防衛相が7月の閣議で報告する見通し。
 素案は中国の動向について、感染拡大に伴う社会不安や混乱を契機に「偽情報の流布などを用いた影響工作も指摘される」と強調。沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海で5月上旬、中国公船が日本漁船を追尾した事案も取り上げ、「一方的な現状変更の試みを執拗(しつよう)に継続している」と強い警戒感を示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)