【香港時事】中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から31年となる4日、香港では警察当局が新型コロナウイルス対策を名目に追悼集会を禁じたが、約1万人の市民が中心部の公園に集まった。参加者はろうそくに火をともして集会を敢行、事件の犠牲者に黙とうをささげた。
 警察当局は今年、過去30年間で初めて大規模集会の開催を禁じ、民主派は「ウイルス対策に名を借りた政治的圧力だ」と反発していた。香港メディアによると、当局は約2000人の警察官を配備し、公園内の例年集会が行われているスペースを封鎖した。しかし、集まった市民は鉄柵を倒して入場。「光復香港、時代革命(香港を取り戻せ、革命の時だ)」と、昨年の反政府デモのスローガンを叫んだ。
 集会に初めて参加した女性(21)は「こうして集まれるのも今年が最後かもしれないと思って来た。香港が危機に直面していることを世界の人に知ってほしい」と話した。市民と警察との目立った衝突はなかった。 
〔写真説明〕4日夜、香港島中心部の公園で敢行された天安門事件31年の追悼集会

(ニュース提供元:時事通信社)