陸上自衛隊旭川駐屯地(北海道旭川市)で2月に起きたUH1多用途ヘリコプターの横転事故で、陸自は5日、雪煙による視界不良で、教官の機長が平衡感覚を失う「空間識失調」に陥ったことなどが原因との調査結果を公表した。教官として冬季飛行の訓練不足なども背景にあったとした。
 陸自によると、ヘリはホバリングの状態から着陸しようとしたところ、巻き上げた雪煙で周囲が見えなくなった。副操縦士の20代1等陸曹から操縦を代わった機長の40代3等陸佐が雪煙を避けるために上昇させようとしたが、空間識失調になり操作を誤って機体は横転した。機長は上昇操作時に自分の感覚に頼り、計器を確認しなかったという。
 陸自は再発防止策として、雪上での操作要領の再徹底などを講じる。この事故では機長が軽傷、副操縦士が重傷を負った。 

(ニュース提供元:時事通信社)