【モスクワ時事】ロシアの北極圏にある都市ノリリスク近郊で大量の燃料が流出し、近隣の河川に流れ込んだ事故で、燃料の回収作業などに100億ルーブル(約160億円)以上を要することが5日、明らかになった。
 事故を起こした企業の親会社であるロシアの金属大手ノリリスク・ニッケルの社長がプーチン大統領に報告した。回収作業などの費用は同社が負担する。
 事故は5月29日に発生。ノリリスク・ニッケルの子会社が運営する発電所の燃料貯蔵施設が破損し、約2万トンのディーゼル燃料が流出した。政府への事故報告が遅れたために被害が拡大したとみられ、政府は3日に非常事態を宣言した。
 地球温暖化の影響で永久凍土の地盤が緩んだ結果、施設の破損が起きたとされ、検察当局は5日、同様の地盤に建設された施設の総点検を指示した。環境保護団体グリーンピースは「北極圏でこのような大規模事故が起きたのは初めて」と指摘しており、深刻な環境汚染が懸念されている。 

(ニュース提供元:時事通信社)