新型コロナウイルスの感染拡大に伴う東京都の休業要請が全面解除された19日、都内では最後まで営業自粛を続けてきたライブハウスや、接待を伴う飲食店も再開。舞台と客席との間にビニールカーテンを設置したり、距離を空けて接客したりと工夫を凝らしていた。
 大田区蒲田のライブハウス「CATFISH TOKYO」は、約3カ月ぶりに客を入れたイベントを開催。定員を半数以下の12人に減らし、飛沫(ひまつ)感染防止のためビニールカーテンや、ついたてを設置するなどの対策をした。演奏者もなるべく間隔を空け、マスクやフェースガードをしたまま臨んだ。
 この日は、客も飛び入り参加するセッションイベントで、川崎市の男性会社員(50)はマスク姿でギターを弾きながらロックナンバーを熱唱。「やっとこういうことができるようになった。楽しかった」と笑顔を見せた。
 松本力店長(42)は「地元の音楽好きが集まり、仕事帰りに立ち寄るのが生活の一部になっていた常連客もいる。ようやく再開できて良かったが、今まで通りにはいかない」と気を引き締めた。
 銀座の高級クラブ「クラブ由美」も約2カ月半ぶりに営業を再開。ママの伊藤由美さん(60)は「着物に久々に袖を通した」と声を弾ませた。マスク姿は「エレガントではない」(由美ママ)ため、女性従業員は着用せずに接客するが、客には入店前に検温してもらい、距離を空けるなどしていた。 
〔写真説明〕休業要請が全面解除され、約3カ月ぶりに営業を再開したライブハウス「CATFISH TOKYO」。演奏者と客席の間にはビニールカーテンが設置された=19日夜、東京都大田区
〔写真説明〕営業を再開した銀座の「クラブ由美」で客に検温する店員=19日午後、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)