熊本県や鹿児島県に大雨をもたらした要因は、九州上空に停滞を続けた梅雨前線に向けて暖かく湿った空気が流入し、発達した雨雲が連なる「線状降水帯」が形成されたためとみられる。
 気象庁によると、梅雨前線は3日昼ごろから九州上空に停滞。一方で南西や西からの暖かく湿った空気が九州の西の海上でぶつかって雨雲が続々と発達し、長時間にわたり熊本県や鹿児島県に流れ込み続けた。
 4日午前の記者会見で中本能久予報課長は「線状降水帯が形成されたように見える」と指摘。「湿った空気がどんどん流れ込むと、長く降って(雨量が)増えていく」と説明した。
 熊本県天草市の牛深観測点では午前3時45分までの1時間雨量が98.0ミリ。球磨川が氾濫した球磨村も午前4時50分ごろまでに83.5ミリの猛烈な雨となり、いずれも観測史上で最多となった。
 球磨川流域の芦北町や湯前町などでは、午前8時までの24時間に400ミリ以上の雨が降った。 
〔写真説明〕熊本、鹿児島両県に発表した大雨特別警報について説明する気象庁の中本能久予報課長=4日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕大雨の影響で増水した球磨川=4日午前、熊本県八代市

(ニュース提供元:時事通信社)