記録的豪雨となった熊本県や鹿児島県の避難所では、役場職員らが避難者同士の間隔を取ったり、換気を徹底したりし、新型コロナウイルスの感染対策に気を使いながら懸命に対応に当たった。大きな混乱はなかったが、不安から建物に入らず、駐車場の車内で過ごす住民もいた。
 氾濫が起きた球磨川下流にある熊本県八代市。約20人が避難した代陽コミュニティセンターでは、建物に入る際の消毒や検温が徹底された。住民はホールの床に数メートルの間隔をあけて畳を敷き、距離を取って過ごした。宮地コミュニティセンターでは、熱中症対策で冷房をかけながらも、換気のため窓は半開きの状態を維持した。
 同県津奈木町のつなぎ文化センターには、猛烈な雨となった4日午前4時ごろから続々と住民が集まり、一時40人余りが避難した。これまで住民をホールに収容していたが、密集を避けるため三つの部屋に分散。それでも入室を嫌がる住民もいたという。対応に当たった町役場の男性職員(45)は「感染の不安から車中泊した人も多かったようで、駐車場は埋まっていた。落ち着けば検証したい」と話した。
 鹿児島県でも一時、計約200人が避難し、各市町村が避難者の連絡先把握や消毒など、県の対策モデルに沿って避難所を運営した。4日は避難者も少なく大きな混乱はなかったが、阿久根市危機管理係の大野智明主事は「感染状況が悪化する場合に備え、マニュアルの検討を続ける必要がある」と気を引き締めた。 

(ニュース提供元:時事通信社)