九州南部を襲った豪雨で、被害が大きかった熊本県は5日、新たに男女17人の死亡が確認され、死者は計19人になったと発表した。17人が心肺停止、11人が行方不明で、消防や自衛隊などが捜索・救出作業を続けた。
 道路の途絶や通信の不具合で被害の全容把握が困難となっており、各自治体が確認と精査を進めている。
 被災地では5日昼ごろから再び雨が降り始めた。気象庁は熊本県などで再び大雨になる恐れがあるとして、厳重な警戒を呼び掛けた。
 県によると、確認された死者は芦北町9人、津奈木町1人、人吉市9人。心肺停止は芦北町1人、球磨村16人。行方不明は芦北町1人、津奈木町2人、人吉市3人、球磨村5人。
 5日午後1時半時点で、14市町村計86カ所の避難所に199世帯1502人が避難した。浸水や土砂崩れによる道路の途絶で約30地区が孤立し、自衛隊や消防がヘリコプターやボートを使って救出した。
 球磨村の心肺停止16人のうち、14人は特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者。当日は65人の入所者が施設内におり、取り残されていた51人は、自衛隊が5日までに病院などに搬送した。
 国土交通省によると、熊本県内で30件、鹿児島県内で6件の土砂崩れを確認した。熊本県南部を流れる球磨川は11カ所が氾濫。人吉市内では約30メートルにわたり堤防が決壊したが、5日中に仮堤防が完成する見込みだという。 
〔写真説明〕熊本県警機動隊による救出活動=4日、同県津奈木町(熊本県警提供)
〔写真説明〕総合運動公園内の屋根付き運動場の避難所に身を寄せる人たち=5日午後、熊本県球磨村

(ニュース提供元:時事通信社)