2020/07/06
防災・危機管理ニュース
【シドニー時事】オーストラリア2番目の都市メルボルンを抱える同国南東部ビクトリア州は6日、新型コロナウイルスの感染防止のため、最大都市シドニーがあり隣接するニューサウスウェールズ州との州境を、7日深夜から閉鎖することが決まったと発表した。ロイター通信によれば、人口規模で二大州の州境閉鎖はスペイン風邪が大流行した1919年以来、約100年ぶり。
南半球の豪州は本格的な冬を迎え、感染「第2波」への警戒感が高まっている。6日にビクトリア、ニューサウスウェールズ両州首相とモリソン首相が電話で協議し、新型コロナ感染回避を目的に両州境の閉鎖を決定した。これで、既に南オーストラリア州との州境を閉鎖しているビクトリア州は事実上「陸の孤島」になる。
同州のアンドリュース首相は記者会見で「これが正しい手段だと全員で一致した」と語った。同州は6日、127人の新型コロナの新規感染者が見つかったと発表し、1日当たりではこれまでで最大となった。
(ニュース提供元:時事通信社)
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