2020/07/06
防災・危機管理ニュース
九州北部では6日午後、梅雨前線が停滞する影響で猛烈な雨が降り、気象庁は午後4時半に福岡、佐賀、長崎の3県の一部地域に大雨特別警報を発表した。河川の氾濫や土砂災害、低地の浸水に最大級の警戒をするよう呼び掛けている。
大雨特別警報の対象は、福岡県が大牟田市や八女市など4市町、長崎県が長崎市や諫早市など7市町。佐賀県は当初、佐賀市など6市町だったが、同10時半すぎに佐賀市が警報に切り替えられ、鹿島市など5市町になった。同庁の中本能久予報課長は記者会見で「緊急に身の安全を確保してほしい」と述べた。各地で避難指示や避難勧告が発令された。
4日午前には熊本、鹿児島両県の一部に大雨特別警報が発表され、その後警報に切り替えられており、活発な梅雨前線による特別警報はこれで計5県となった。
6日午後3時半ごろには、長崎県の大村市と東彼杵町、佐賀県の鹿島市と嬉野市の付近で1時間雨量が約110ミリとの記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。
宮崎県を除く九州各県と高知、広島、奈良、岐阜、静岡、長野各県の一部には土砂災害警戒情報が出された。
6日未明から朝にかけては九州南部の鹿児島、宮崎両県で猛烈な雨が降り、昼ごろからは大雨の中心が九州北部に移った。
梅雨前線は8日ごろにかけ、西日本から東北地方に停滞する見込み。広い範囲で大雨に警戒し、突風や落雷に注意する必要がある。
7日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、九州北部300ミリ、東海250ミリ、九州南部と中国200ミリ、近畿と北陸、関東甲信180ミリ、四国150ミリ、東北100ミリ。
〔写真説明〕大雨で冠水した道路を進む車=6日午後、佐賀市
(ニュース提供元:時事通信社)

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