熊本県南部を襲った記録的な大雨の被災地では6日、球磨村や人吉市などで新たに死者が確認され、同県内の死者は計49人となった。県によるとこのほか、1人が心肺停止、11人が行方不明となっている。熊本県は同日も強い雨に見舞われ、土砂崩れや河川の氾濫など二次災害の恐れが強まっている。
 鹿児島、宮崎両県などでも猛烈な雨が降り、鹿児島県では南さつま市で新聞配達員の男性(63)が行方不明となった。福岡、佐賀、長崎各県でも同日午後に猛烈な雨となり、3県の一部地域に大雨特別警報が出された。
 熊本県南部の被災地では、自衛隊などが不明者の捜索や孤立集落の住民らの救助活動を続けた。雨による二次災害を警戒し、活動を見合わせたり、午後の捜索を中止したりする部隊もあった。
 県や警察によると、心肺停止状態だった特別養護老人ホーム「千寿園」(球磨村)の入所者14人は、全員の死亡が確認された。これまでに確認された死者は、球磨村と人吉市でそれぞれ17人、芦北町10人、八代市3人、津奈木町1人、不明1人。
 球磨村は川の氾濫や土砂崩れで道路が寸断され、村全域の78地区1432世帯が孤立状態となっている。うち8地区は電気、水道、電話のいずれも使えず、自衛隊や警察などが通行確保に向け活動している。県の6日午前のまとめでは、19市町村計159カ所の避難所に385世帯1912人が避難している。
 熊本県では7日昼前にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがある。これまでの大雨で地盤が緩んだ所や河川が氾濫した地域では、再び土砂災害や浸水被害が起きる可能性があり、気象庁は厳重に警戒するよう呼び掛けた。 
〔写真説明〕行方不明者の捜索が続く土砂崩れ現場=6日午後2時32分、熊本県津奈木町
〔写真説明〕孤立した集落から救助され避難所に向かう住民ら(左)=6日午後、熊本県八代市

(ニュース提供元:時事通信社)