窓ガラスは吹き飛び、ガスの臭いが立ちこめた。福島県郡山市の飲食店で30日に起きた爆発事故。「ドカーン」とごう音が鳴り響き、静かな住宅街は騒然とした雰囲気に包まれた。「地震かと思った」。路上にはガラス片などが散乱し、住民らは不安そうな表情を浮かべた。
 「ドカーンという音がして、部屋の窓ガラスがいきなり割れた」。事故が起きた飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜 郡山新さくら通り店」から約100メートル離れたマンションに住む太田善久さん(72)は室内で運動中に爆発音を聞いた。約5分後には空から建物の断熱材とみられる綿のような物が大量に降ってきたという。
 現場から約50メートル東にあるシステム開発などを手掛ける「ニノテック」本社は、爆風で窓ガラスが粉々に割れた。男性社員(59)は「建物がぐらっと揺れ、地震かと思った」と語る。当時社内には約60人がいたが、近隣の関連施設などに避難したという。
 ゴミ出しの途中だったという50代女性は、目の前で爆発を目撃した。真っ白な煙が立ち上り、近くのマンションから悲鳴が聞こえたといい、「東日本大震災とは違う怖さを感じた」と話した。
 事故が起きた店舗の3軒隣の民家では、窓ガラスが全て割れ、台所の天井も抜け落ちた。住人の男性(55)は「爆風で室内も散乱している。片付けが大変だ」と険しい表情を見せた。 
〔写真説明〕爆発事故が起きた飲食店近くの衣料品店。割れたガラスが歩道に散乱していた=30日午前、福島県郡山市
〔写真説明〕爆発事故が起きた飲食店=30日午後、福島県郡山市

(ニュース提供元:時事通信社)