【香港時事】香港で9月6日に迫った立法会(議会)選挙をめぐり、選挙管理当局は30日までに、著名活動家の黄之鋒氏(23)ら民主派12人に立候補取り消しの通知を送付した。中国への対決姿勢を前面に出し、市民の支持が高い「抗争派」と呼ばれる若手のほか、現職の民主派議員も含まれる。
 立法会選に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、香港政府が選挙実施を1年延期するとの見方が濃厚になっている。予定通り実施される場合も、中国が制定した「香港国家安全維持法」(国安法)施行を背景に、民主派の立候補が大量に取り消される事態が想定されていた。2016年の前回選挙では、「香港独立」を訴えるなどしていた6人が出馬を許可されなかったが、選管当局は今回、31日の立候補届け出期間終了を待たずに、12人もの資格剥奪に踏み切った。
 香港政府は30日、選管当局の決定に対する支持を表明。「香港の独立を訴えるほか、外国勢力の干渉を招いたり国安法に反対したりする候補は基本法(憲法に相当)を順守できず、議員の職責を果たすことはできない」とコメントした。さらに多くの候補の資格を取り消す可能性も示唆している。
 黄氏はフェイスブックを通じ、選管当局の決定には中国政府の意向が働いていると指摘し、「急進派も穏健派も全ての民主派を失格にするつもりだ」と批判した。 
〔写真説明〕香港の民主活動家、黄之鋒氏=20日、香港(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)