【カイロ時事】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、135人が死亡、約5000人が負傷したと伝えた。詳細な爆発原因は不明だが、爆薬などに使う硝酸アンモニウム2700トン以上が倉庫で保管されていたとみられ、火災の後で引火した可能性が高いという。現地当局者によれば100人以上の行方が今も分からず、犠牲者が増える恐れがある。
 在レバノン日本大使館によると、邦人1人がガラスの破片で手足に軽傷を負った。
 爆発時の映像では、白やピンク色の巨大な煙が上がり、その後の大爆発に伴い広範囲に衝撃波が押し寄せた。数キロ離れたベイルートの繁華街などでも激しい爆音が響き、爆風で建物の窓が吹き飛ばされた。街頭に建材の破片が散乱し、車両が横転した。
 ベイルート中心部の飲食店で働く男性ジョゼフさん(31)は爆発から一夜明けた5日、電話取材に「店内は扉も壊れ、電気もほぼ止まっている。少なくとも2週間は開店できない」と元気をなくした声で語った。AFP通信によれば、ベイルート県知事は爆発の被害が首都の半分に及んでいると指摘。最大30万人が家を失った状態で、損失額は30億~50億ドル(約3200億~5300億円)に上るとの見通しを示した。 
〔写真説明〕5日、爆発から一夜明け、焼け野原になったベイルートの港湾(AFP時事)
〔写真説明〕5日、爆発から一夜明け、大きな被害を受けたベイルートの繁華街(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)