【ロンドン時事】スウェーデン統計局が5日発表した今年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済みで前期比8.6%減少した。同国は新型コロナウイルスの感染拡大でも都市封鎖(ロックダウン)をせず、経済活動を優先する独自路線を採用したが、比較可能な1980年以降で最悪の落ち込みに見舞われた。
 同期のGDPは、ドイツが前期比10.1%減、フランスは13.8%減、イタリアは12.4%減だった。長期の都市封鎖に踏み切った欧州主要国に比べ、スウェーデンは小幅の減少にとどまったが、英調査会社キャピタル・エコノミクスは「スウェーデン経済は新型コロナに対する『免疫』はなかった」と分析した。
 統計局によると、減少の主因は輸出の急減と個人消費の冷え込み。前年同期比では8.2%減、1~3月期は前期比0.1%増だった。
 人口約1000万人のスウェーデンの新型コロナ感染者は累計8万人超で、死者は5700人を超えた。人口規模に対する死者の割合は世界屈指の高さとなっている。 
〔写真説明〕都市封鎖(ロックダウン)が行われず、屋外で楽しむスウェーデンの人々=4月22日、ストックホルム(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)