2020/08/07
防災・危機管理ニュース
国内では7日、新たに1607人の新型コロナウイルス感染者が確認され、これまで最多だった7月31日の1581人を超え、1日当たりの最多を更新した。新規感染者は都市部を中心に高止まりの状態が続いている。
東京都では、462人の感染者が確認された。1日当たりの感染者数が400人を超えるのは6日ぶり。お盆休みを控え、感染拡大のペースが加速している。
都によると、新規感染者のうち20~40代が計372人で全体の8割を占めている。重症者は前日の21人から2人増え、23人となった。新規感染者の49人が家庭で、30人が職場で感染。接待を伴う飲食店など「夜の街」での感染は8人となった。感染経路不明は309人。
大阪府では255人、沖縄県では100人の感染者が判明し、いずれも過去最多。秋田県(14人)、滋賀県(31人)も最多を更新した。
死者は神奈川県、大阪府で各2人、千葉県、長崎県、鹿児島県で各1人の計7人増え、累計で1056人となった。
新規感染者が初の3桁となった沖縄県の玉城デニー知事は7日、医療態勢を守るため、無症状の濃厚接触者のPCR検査を65歳以上や医療従事者、重症化リスクの高い人などに絞る考えを公表した。県内では、10万人当たりで全国1位の31.57人の新規感染者が1週間で発生。玉城知事は「(医療機関が)無症状の濃厚接触者などの対応に追われている。現在の状況が続くと医療機関の機能が停止し、重症者の治療も困難になる」と危機感を示した。
秋田県では、JR東日本秋田支社のバスケットボール部所属の選手や家族、スタッフら13人の感染が判明し、県内初のクラスター(感染者集団)と認定された。選手らは8月初旬に能代工業高校バスケ部や県外チームと練習試合をしており、審判として参加した能代市職員1人も感染した。
大分地裁は7日、刑事裁判の裁判員を務めていた男性が新型コロナに感染していたと発表した。地裁によると、5日の第2回公判前に男性から発熱したと連絡を受けた。この時点で男性はPCR検査を受けていなかったが、裁判官の判断で裁判員を解任し、5日の公判には補充裁判員が参加した。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- コロナウイルス
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
緊急事態宣言下の社会江戸庶民の危機対応に学ぶ
国内で新型コロナの感染が確認されてから約1年。度重なる緊急事態宣言の発出と延長もあり、影響が長期化しています。しかし、日本社会が感染症の危機に直面したのは今回が初めてではありません。近代以前の社会は感染症の危機にどう対応してきたのか。日本近世史、医療社会史を専門とする奈良女子大学の鈴木則子教授に聞きました。
2021/02/26
-
災害時のトップの役割は何ですか?
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ3回目は代替要員です。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
2021/02/23
-
資金繰り支援頼みでギリギリ経営を維持負債増えるも売上なし 春先の息切れ懸念
新型コロナ関連の経営破たん件数は、昨年9月以降1カ月90~100件超の高い水準で推移。2月も最多の発生ペースを更新している。緊急事態宣言解除が見送られ、外出自粛や時短要請が引き続き売上を圧迫。年度末を控え、息切れ企業の増加で倒産はさらにピッチを上げる可能性が高い。リレーインタビュー第4弾は中小企業の経営環境について。
2021/02/22