レバノンからの報道によると、ディアブ首相は10日、内閣総辞職する方針を固めた。同国では首都ベイルートの港湾地区で4日に起きた大規模爆発を受けて反政府デモが拡大。混乱が広がる中、アブデルサムド情報相とカッタール環境相、ナジム法相が相次いで辞任を表明していた。爆発の原因究明が進まない中、情勢混迷の度合いが一段と深まっている。
 ロイター通信によると、カッタール氏は辞任に際しての声明で「政府は数多くの改革の機会を逸した」と非難した。
 爆発をめぐっては、政府が港湾関係者らの責任を追及する方針を示し、関係者を拘束、軟禁する措置を取った。しかし、デモ隊は爆発を招いた大量の化学物質が危険な状態で放置された背景には、腐敗体質の政府の機能不全があったと訴えている。
 レバノンのメディアによれば、爆発による死者は159人に達し、負傷者は6000人を超えた。ベイルート中心部で8、9両日、数千人規模のデモが行われた。8日はデモ隊が政府庁舎などを一時占拠する事態となり、警官隊との衝突で700人以上が負傷、警官1人が死亡した。 
〔写真説明〕9日、ベイルートで、治安部隊と衝突するデモ隊(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)