【シリコンバレー時事】米カリフォルニア州で15日から続く落雷を原因とする山火事が各地で燃え広がり、住民5人が犠牲になった。州当局によると約1万2000回の落雷が発生し、615件の火災が起きた。
 米国立気象局は、今後も落雷は続くと予想する。被害が拡大する恐れがあるとしてサンフランシスコ湾岸地域などに山火事警報を発令した。
 米メディアによれば、これまでに州全土で十数万人が避難を強いられた。焼失面積は、富山県の広さを上回る約4450平方キロに拡大した。
 カリフォルニア州は22日、トランプ大統領が州知事の要請に基づき今回の山火事を大規模災害に認定したと発表した。トランプ氏は23日の会見で「連邦政府は既に2万6000人以上の対応要員を配置した。州知事らと緊密に協力している」と述べた。
 サンフランシスコ湾の北方と南方で続く二つの山火事は、焼失面積がいずれも約1380平方キロに広がり、単一の火災としてはカリフォルニア州でそれぞれ過去2番目と3番目の規模になった。ニューサム知事は「州は史上最大規模の二つの火災と闘っている。前例のない状況だが、われわれはこれを乗り越える」と強調した。
 IT産業が集積するシリコンバレー地域でも山火事の拡大に伴い大気汚染が深刻化している。日系企業駐在員も「新型コロナウイルスの感染再拡大と山火事で外に出られない」と厳しい状況を語った。
 カリフォルニア州では例年、夏から秋にかけて山火事が頻発している。2018年には同州北部で起きた地元電力会社の設備が火元となった山火事で80人以上が死亡。州史上最悪の犠牲者を出した。 
〔写真説明〕山火事により焼け落ちるカリフォルニア州の家=19日、州北部バカビル(AFP時事)
〔写真説明〕山火事の煙に覆われるカリフォルニア州の空=20日、州北部ヒールスバーグ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)