駿河湾から日向灘に至る南海トラフで巨大地震が起きた場合、海底地滑りによる津波(地滑り津波)の方が、地震に伴う津波(地震津波)よりも早く、静岡県の駿河湾沿岸地域に到達する可能性があるとする予測を、静岡大や東京大の研究チームが31日、発表した。
 北村晃寿・静岡大教授らの研究チームは2015~20年、同県焼津市北部の低地でボーリング調査を実施し堆積物などを分析。1096年と1498年に起きた南海トラフ地震で、海底地滑りが発生していたことを突き止めた。北村教授は、2度目の地滑りから約500年たっていることを理由に、「次の南海トラフ地震でも地滑りが起きる可能性がある」と指摘した。
 海底地滑りが発生すると、海面が上下し津波が発生する。これが沿岸部で起きると、地震津波よりも早く、地滑り津波が局所的に到来する恐れがある。また、地滑り津波の影響で、その後に来る地震津波がより高くなる可能性もあるという。 

(ニュース提供元:時事通信社)