【北京時事】インド軍は31日、北部ラダック地方と中国西部のチベット自治区にまたがるパンゴン(中国名・班公)湖周辺で29~30日、未画定の国境線をめぐって対峙(たいじ)する中国軍による「現状を変更しようとする挑発的な軍事行動」を阻止したと発表した。ロイター通信がインド側の情報として伝えたところでは、両軍の衝突には至っていないという。
 中国軍西部戦区の張水利報道官は31日、談話を出し、インド軍がパンゴン湖南岸で実効支配線を越えて不法占拠したとして「強烈な反対」を表明。インド側に即時撤兵を要求した。
 中国外務省の趙立堅副報道局長は31日の記者会見で、「中国国境部隊は実効支配線を一貫して厳格に守っており、ラインを越えて活動したことはない」と主張。中印の国境部隊は現地の情勢をめぐり「意思疎通を保っている」と述べ、対話を通じた解決を目指していることを強調した。
 両軍は6月中旬、パンゴン湖より北方のガルワン峡谷付近で衝突し、双方に死傷者が出た。その後は軍事衝突を避けるため撤退することで合意したものの、緊張が依然続いている。 

(ニュース提供元:時事通信社)