【ハノイ時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と日本、米国、中国をはじめとした域外国が地域情勢などを話し合う一連の外相会議が9日、始まった。ベトナムのグエン・スアン・フック首相は開幕式で、「南シナ海情勢を含めた地域の地政学的な環境が大きく変化し、平和と安定に影響を及ぼしている」と言明。南シナ海を含めた地域の平和と安定を確保する重要性を訴えた。
 一連の会議は新型コロナウイルスによりテレビ会議方式で実施。12日までの期間中に南シナ海を含めた地域情勢や新型コロナ対策などを議論する。
 米国と中国は貿易面に加え、アジアの地域情勢でも対立が目立つ。南シナ海の軍事拠点化を含む中国の動きには、ベトナムなどASEAN諸国の一部も懸念を深めているが、米中の対立激化による地域情勢への影響を心配する声もある。議長国のベトナムは一連の会議で、緊張を高めるような行動をけん制しつつ、地域の平和と安定確保の重要性を強調する方向で意見を集約したい考えだ。
 新型コロナ対応をめぐっては、感染予防策、経済復興などを話し合い、国際協調を模索する。朝鮮半島の非核化など地域情勢を討議する12日のASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議に北朝鮮は閣僚の参加を見送る方向だ。 
〔写真説明〕9日、テレビ会議方式で始まった東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)