1989年春に天安門広場で高揚した学生らの民主化要求運動について、中国外交の最前線にいた北京駐在日本大使館の外交官は、「民主化は将来への流れ」と東京の外務省に報告し、一党独裁体制を変えるエネルギーになると期待した。対中政策においても中国政府だけを相手にするのではなく、民主化を求める市民らの存在も重視して中国に向き合うべきだと提言した。このほど秘密指定を解除された「天安門事件外交文書ファイル」(全9冊)を基に日本外交官の中国認識を読み解く。